こんにちは。
ここ最近連載した「子どもが欲しいと思えない女性の心理」を書きながら、改めて思うことがあるので今日はそれを話題に。
カウンセラー目線で追いかける内容になるかと思います。
なぜ悩みになるのか?
子どもが欲しいと思えないという悩み。
欲しいと思えない
ただそれだけ、なら、悩みではありませんよね?
なぜ悩みになるのか?
(1)自覚はないが、心のどこかでは「欲しい」があって、それを感じないようにふたをしているから
(この「欲しい」が動物的な本能なのかどうかはさておき)
「欲しい」が感じられないようになっている原因がさらにあり、
これに限らず、自分の本心というものを感じるのが苦手なのかもしれません。
あるいは、欲しいと感じてしまったら、あまりに困る(怖い)ので、封印してしまっているのかもしれません。
(2)子どもを持たなければならないという信念があるから
例えば、
人として、とか、女で生まれた以上とか、結婚した以上とか、
どこかに
「子どもを持たなければならない」「子どもを持つのは当然だ」という信念があるから、「子どもが欲しくない」という思いとの間でギャップを感じて、悩みになります。
だからその信念を本当に緩めていきたいなら(これも「選択」ですが)、緩めてみたときにどうなるか?ですね。
「持たなければならない」を緩めたら、持とうとしなくなる怖れを持つと思いますが、そうじゃなくて、持ってもいいし持たなくていいというフラットな状態になります。
その時に「欲しいとは思えない」という感情がどうなるか?
それはやってみないとわかりません。
感情がどう変化するなんてわからない
時々いただくご相談で、
「子どもが欲しくないから、欲しいと思えるようになりたい」
という御相談もあります。
欲しいと思えるようにすることができるかどうかは、私もわからないんです。
感情なんてどう変化するかなんて誰にも保障できないし。
問題は、
欲しくないものをなぜ欲しいと思えるようになりたいのか?
なぜ欲しくないのか?
このように因数分解していくことが大事です。
中には、よくよく伺っていくと、
作りたいけど、欲しいと思えないから作れない、という場合もあります。
欲しいと思ってないのに作ったら何が問題だと思っているのか?
ですよね。
欲しいと思えないことは悪いことではない
よく、子どもを欲しいと思えないことはいけないことだ、とか、人として間違っている、とか、女性としての大切な感情が欠如している、と思いがちですが、
感情にいい悪いはないので、
欲しいと思えないという感情にジャッジをしないようにすることも大切です。
「欲しいと思えない」もさらにかみ砕いていくと、
「いらない」とイコールなのか?
「いてもいいけど欲しいという感情にならない」のか?
そこも実は人によって違うので、
どういうつもりで「欲しいと思えない」のかを注意深く探っていく必要があります。
感情をそのまま表現しているのか?、選択も交えて表現しているのか?ということです。
「感情」と「選択」に分けてみる
感情は何で、選択しているものはどれ?
と、因数分解します。
選択している部分については、その選択をしている根拠となる背景や感情があるわけで、さらに因数分解です。
バラしていったときに、癒せるものとそうでないがあります。
欲しくないと思える原因、例えば強い自己嫌悪など、癒せるものはあるでしょう。
でも、癒したからといって、欲しいと思えるかわからないし、産みたいと思えるかはまた別です。
欲しいと思えないままだけど、選択として作る、を選ぶかもしれません。
最終的には、感情がどうであれ、選択をする場面が出てきます。
その選択をするときに、できるだけ感情に不調和がない状態で、納得できる状態(腑に落ちている状態)の方が、選択とそれによってもたらされる結果に対して、後悔も罪悪感も少ないということになると思います。
そこを目指す、ということですね。