心を深く知る

「変わりたい」のに「変われない」を「変える」方法

2022年8月17日

この記事を書いた人

安田未稀アイコン

心理カウンセラー・コンサルタント 安田 未稀
18年以上活動しています。お客さまが、本当の自分=本質、魂とつながり、自分の中にある答えを見つけて自然な行動に導く個人セッションが好評

がんばっても変われない理由

みなさんは、それぞれいろんな問題意識を持って、カウンセリングやセラピー・ヒーリング・自己啓発のセミナーなどを受け、現状と自分を変えようと取り組み、

例えば、

  • 結婚への抵抗感がやわらいできた、
  • 職場での人間関係がよくなってきた
  • 仕事への意欲があがってきた
  • 1人で、とか、友だちとお出かけする少し回数が増えた、

など、いろんな変化が起きます。
(これはこれですごい変化なんですよ!ここ、自分を褒めるポイント!)

でも、やってもやっても、
なかなか「大きく人生が変化したなぁ」とまでは思えないことがあります。

これってなぜなんでしょうね?

実は。
「変わりたい」と言いつつ、心の奥底(潜在意識)では、変わりたくない、ということがよくあるんですね。

傍から見ていると、

・結婚したくないんでしょ?
・子供欲しくないんでしょ?
・転職したくないんでしょ?
・交友関係を広げたいなんて思っていないでしょ?

と、感じることもありますよね。・

「変わりたいと思う私でいること」がモチベーション

もちろん、いい方に変化したい。向上したい。これが悪いわけではないと思うのです。

ところがこんなケースがあります。

実際に大きく変わることではなく、「変わりたいと思っている私でいることモチベーションだったりするのです。

変な表現になってしまったのですが、伝わりましたでしょうか?

このモチベーションを持っていると自分がすごい人のような気がしたり、かっこいい気もしちゃったりします。

でも、深いところでは、「いつも変わりたい願望を持っていないとダメな人間のような気がする」
という怖れが潜んでいたりするんですね。

(もちろん、すべてのケースが、というわけではありませんし、怖れと言ってもいろんな怖れがあると思います)

ですので、

変わろうとしなくていいんだよ
ありのままの自分でいいだよ

と言われてしまうと、ラクになるどころか、落ちつかない気分になります。隠している「怖れ」がチラつくから。

なぜこんな「怖れ」を持つようになってしまったのでしょうね?

怖れの正体は知っておいた方が、「変わること」がもっとラクになるかもしれません。
変わらなくてもいいものが見つかるかもしれません。

「変わる」ことってとても怖い

人間にとって、「変わる」ことってすごく怖いことなのです。

なので、表面的には(顕在意識・表面意識)では、「変わりたい」と願いつつ、心の奥底では、「変わりたくない」「変わりたいと思っていない」と思っていることはよくあります。

でもこれを認めるのって死ぬほど嫌だと思いませんか?

だって、
変わる気がないなんて、スーパーネガティブで、ヘタレで自分にダメだしするような気がしちゃいますよね?

変わりたいから、わたし、時間とお金も使ってカウンセリングやらヒーリングやらセラピーやら、自己啓発やらにお金も使って受けにきているわけだし。

(私、ポジティブな人間のはずなのに~~)

「変わるため」にがんばっている私自身を自己否定してしまう気分になるので、嫌だと思うのです。

変わりたくないことはダメなのか?

ただ、ちょっと考えてみてくださいね。

「変わりたくない」がダメなことだ、と思っているので、認めるのが嫌なんですよね?


でも、

「変わりたくないのは、ダメなことだ」
って、本当にそうなんでしょうか?

これって「思い込み」だと思いませんか?

変わりたくない、もありだと思いませんか?

「変わりたくない」を認めてもいいと思いませんか?

実は。その方が変わりやすくなることもあるんです。

認めた方がいい理由

そんなことを言われても、意味がわからん、わけわからん、
だと思いますので、ちょっと図にしてみます。

変わりたい・変われない20211027

(A)変わりたい
------------------------------------------------------
(B)変わりたくない・変わるのが怖い
------------------------------------------------------
(C)本当の自分・自分らしい私
------------------------------------------------------

(A)が、わたし、変わりたいんです!って自覚している領域です。

(B)は自分でも少々自覚があったり、あるいは潜在意識下にあるので自覚がないこともあるのですが、変わりたくない、とか、変わるのが怖い、と思っている領域です。

(B)を認めたくない、気づかないと、(B)をぎゅーっと押し込めて見ないふりをします。

そして(A)の領域で、あーでもないこーでもないと悩んだり、あれこれやってみたりもするのです。

その間、できるだけ見ないように押し込めている(B)がグツグツフツフツと湧いているわけです。

なので、実は(A)と(B)間で、葛藤が起きていて苦しくなります。


この状態では、変化は難しくなります。
本当は(B)があるわけですから(B)のパワーと存在をなきものにはできないんですよね。


が、(B)を認めちゃうと。


(A)と(B)間での葛藤がなくなり、この領域に居続ける必要がなくなります。

すると、(C)がチラっと見えてきます。


(C)を見つける旅に出発できるといってもいいでしょう。

つまり。
実は(C)の「本当の私・自分らしい私」で、生きないようにするために、(A)と(B)で争っているようなものなんですね。

だから、(B)を認め、葛藤を終わりにしましょう、ということです。

もちろん、「変わりたい」という意欲を否定するつもりはないんですよ~。
ただ、「変わりたい」と言いつつ、「変わりたくない」「変わるのが怖い」と思っている部分があって、そこを認めないように、フタをしていることはやめたほうがいいということです。

異臭を発している容器があって、中身がわからず、なんだろ?と蓋をするよりも、蓋をあけて正体を見てしまった方が気が楽になりませんか?


本当は「変わる」のではない

そして。
この(A)と(B)の葛藤を終わらせて


(C)の【本当の自分】【自分らしい私】

そこに行きましょうということです。

ただ、ここに行くためには、(B)の「変わりたくない」という怖れ、それを認める怖れを抜けていく必要があるので、一人ではちょっと辛いところです。


それに自分だけでは(C)の私を見つけることが難しかったりします。

それに、(C)を見つけることは、厳密に言うと、「変わる」わけではないんですよね。

ただ(A)から見たら、(C)に気づいたり、(C)の自分であることは「変わった」と見えることにはなりますが、正しくは(C)に変えるではなく、「帰る」「還る」だと思います。

私たちは(C)で生きられないから、変わりたいと思うだけで、(C)の自分にたどり着くことは何か別物に変質するんじゃなく、帰る、還るんですね。

それもあり、「変わる」「変わりたい」にこだわることは、モチベーションの入り口としてはいいのですが、ある程度進めていくと、実は「変わりたい」へのこだわりが障壁になってしまいます


ぜひ、この(C)に行くために、カウンセラー・ヒーラー・セラピストの力を借りてください。

特に、潜在意識、無意識、心の階層、心の制限について、理解している人を頼ってくださいね

私たちもカウンセリングの中で、
「変えていきましょうね」
とか
「変わりましたね!」
という表現をすることがあります。

確かに、以前とは異なるので「変わりましたね」なのですが、いきなりカウンセリング初回の方に「本来のあなたに戻りましょうね」って言っても。

なじみがない表現でしょうし、
はー?!
本来の私って?
だと思うので

「変えていきませんか?」という表現を使わせていただいているだけ、なんです。

あなたの中にある
あなただけの答えを見つけて
行動まで導く
心理コンサルティング

image (31) 640480

話をお聞きするだけじゃない。
あなたの悩み・問題に深い気づきと、無理のない歩みをもたらす個人セッションを受けてみませんか?

メニュー・料金はこちら

-心を深く知る
-