例えば、あなたが従業員指導に問題を抱えているとします。
もし、コンサルティングファームや、人事教育のアドバイザーを利用していたら、
「部下を褒めて承認してください」
と提案されることがあるでしょう。
ところが。
やろうと思っても、その言葉が口をついて出てこない。
あるいは、やってもうまくできなない。
できたとしても、あまり部下とのコミュニケーションや組織のパフォーマンスが向上しないことがあります。
それはなぜでしょうか?
★なぜできないのか?を知る
もしかして、あなた自身が、これまでの人生において、
「褒められた・承認された」経験がないのかもしれません。
あるいは、承認された記憶はあるけども。
それを得るために、ものすごく苦労したのかもしれません。
となると。
あなたのマインドでは、
「承認すべきこと」とは「苦労を伴うこと」
という定義づけがなされている可能性があります。
「承認する」という言葉に、「苦労」のイメージがこびりついているわけです。
心って、不思議なもので、一見、非合理なことでも思い込んでる可能性があるんですね。
となると。
部下が、たとえ結果を出していても。
悲壮感を漂わせるどころか、
楽しそうにやっているとしたら?
あなたの心は、承認に値しないことになっているのかもしれません。
承認の言葉すら口をついて出てこないのも無理もありませんよね?
★あなた自身の体験と記憶を探る
あなた自身が
「褒められた、承認された」経験の有無は?
もし経験があるならば、
「どんなことで、どのようにしてそれを得たのか?」
にフォーカスするといいと思います。
なお、「褒める、承認」にまつわる記憶や定義づけは、各個人によって異なるということを
いわゆる経営・人事コンサルティング・研修では、フォーカスしきれません。
そもそも彼らのカバー領域ではありませんし、とりわけグループ研修では、個人的な背景にまで踏み込んだことはできませんから、当然ですよね。
★パーソナルなアプローチが不可欠
ですから、真の意味で、「意識変革」をしたいのであれば、
パーソナルなアプローチが必要なのです。
とりわけ、
中小企業のメリットは、経営者個人へのアプローチが、、
企業全体に対し、影響を及ぼしやすいダイナミズムがあるところです。
ですから、経営者であるあなたこそ。
プライベートな空間で、あなた自身に向き合うこと。
あなた自身の心に向き合うトレーニングが必要不可欠です。